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メタボリックシンドロームと厚生労働省その45

厚生労働省は2006年1月に、生活習慣病対策の一環として「健康づくりのための運動基準」の案をまとめました。一日一万歩を歩くことを目標としたり、一週間に35分程度のジョギングを楽しむことなど具体的な基準値を示しました。

体重が60キロの人の場合、1日に1時間、約1万歩の歩行を日常活動での「身体活動量」の基準値としました。

日常活動以外については、早歩きで週に約1時間、ジョギングやテニスなどの運動なら週に約35分間を基準値としました。250キロカロリーに相当します。

このほかに、筋力の維持が、死亡リスク低減や骨粗鬆(こつそしょう)症予防に効果があるとして、各年代の平均以上に筋力を維持することも基準としています。

厚労省は平成元年に、心臓の冠状動脈が狭窄(きょうさく)したりする疾患を主な対象として、「健康づくりのための運動所要量」をまとめました。

しかし、最近では生活習慣病(糖尿病など)が問題化し、死因の約6割を占めるようになりました。また、医療費の抑制などのため、内臓脂肪型肥満を前提に高血糖、高血圧などが重なるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した生活習慣病対策に本格的に乗り出すことになりました。


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