小児メタボリックシンドローム

同様に、小児の健診や疫学調査の結果から、小児メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)診断基準は次のようになっています。

(1)腹囲(ウエストサイズ):80センチ以上
(2)血圧:上が125mmHg以上または下が70mmHg以上
(3)血糖値:空腹時血糖値100mg以上(1dl当たり)
(4)血中脂質:中性脂肪120mg以上(1dl当たり)
またはHDLコレステロール40mg未満(1dl当たり)
(1)に加え、(2)〜(4)のうち2項目以上に該当する場合(治療薬を服用している場合を含みます)
肥満外来を受診した5〜18歳の122人(男子93人、女子29人)に、この基準を使ったところ、男子の約26%、女子の約10%、全体で約22%が当てはまり、小児メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が一定の頻度で発生することが示されました。
ちなみに、成人の診断基準は以下のとおりです。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準
(1)腹囲(ウエストサイズ):男性85センチ以上、女性90センチ以上
(2)血圧:上が130mmHg以上または下が85mmHg以上
(3)血糖値:空腹時血糖値110mg以上(1dl当たり)
(4)血中脂質:中性脂肪150mg以上(1dl当たり)
またはHDLコレステロール40mg未満(1dl当たり)
(1)に加え、(2)〜(4)のうち2項目以上に該当する場合(治療薬を服用している場合を含みます)